【活動レポ】RTA 4 TT定期テスト 1年で7㎞/hのスピードアップに成功!?
2023年4月30日
RTA 4 タイムトライアル定期テスト 第1回テスト
加須こいのぼり杯 埼玉県加須市(主催:埼玉県自転車競技連盟)
世界と日本の差が最も大きい、ロードレースの必須科目である個人タイムトライアル能力開発を目的とした活動。第1回目は埼玉県自転車競技連盟主催である大会に参加する形でテストを行った。
今回のRTA評価希望エントリーは残念ながら1名であったが、加須こいのぼり杯にはタイムトライアルパフォーマンスを重要視するナショナルチームトラック中距離コーチのダニエル・ギジガー氏の考えにより、カナダのネイションズカップから帰国したばかりの4名の日本代表女子選手のエントリーもあった。
今回の評価希望エントリー選手
中山竜一
● EQADS / ジュニアカテゴリー2年目 JCF強化指定選手
過去のTT成績
● 2022年5月15日 加須こいのぼり杯 高校生クラス 20㎞
● 記録 : 28分54秒(平均速度41.50㎞/h)ノーマルバイク使用
● TTに関する実施内容
● 2022年12月にタイムトライアルバイク導入、ポジションセッティング
● 2023年2月より順応の為に1週間に1回TTバイクによる15~20分走の導入
● 4月よりTTレースに備えたTTバイクによる反復走、パフォーマンス測定と機材パフォーマンス担当によるポジション修正を実施
今回のTT成績
● 2023年4月30日 加須こいのぼり杯 エリートクラス 20㎞
● 記録 : 24分43秒(平均速度48.53㎞/h)平均出力320W/体重60㎏
● 評価:
中山選手は2月のナショナルチームキャンプで、タイムトライアル能力の低さを代表コーチからも指摘されていた。TTの重要性は意識していたが、その改善課題としても前向きに取り組んだ。今回の競技は往復コースながら風向きのせいか想定よりも平均速度が高かった。平均出力はほぼ設定どおり。途中のコースアウト未遂や装着品の確認不足があり多少の必要ないロスがあった。中山選手は、昨年同大会では基礎的走力を知るためにノーマルロードバイクで参加した。その後は独走力の改善に取り組みながら、TTバイクの導入、ポジションセッティングとフォーム、ペース作りを改善し、今回は約7㎞/hの平均速度向上があった。同種目が苦手な中山選手が課題に取り組み大幅な向上が見えたことは、本プロジェクトでの最初の小さな成果である。次回の6月テストに向けてはトレーニングにより巡航出力のアップを図りたい。