【RTAレポ】集団走行の基礎を学ぶ「プロトン講習会」を実施(12月14日)
自転車専有コースにて50名の集団走行を体験!
■↑写真:完全自転車占有コースにて、思う存分に集団走行を学ぶサイクリスト達。
本格的なロードレースシーズンを前に、RTAロード・トゥ・ラヴニールでは本来の役割より大きく入り口を広げ、集団走行の基礎技術を学び体験する講習会(通称:プロトン=英語&仏語で”レース集団/グループ”の意アスリートやナショナルコーチの参加もあり、様々なレベル&走行技術の選手が混在する、実戦さながらの講習・実践をじっくりと実施する事が出来ました。
■↑写真:参加サイクリストに走行時のフォーメーションを説明するRTA代表の浅田顕(中央左)。特別講師として、世界のジュニア選手に精通する元ナショナルチーム・ジュニア強化コーチの柿木孝之氏も駆け付けました。
一般公道ではできない集団走行を国営武蔵丘陵森林公園で実施
日本の道路では自転車が並走する事が法律上許されていないため、選手によってはレース本番が最初の集団走行となる事が珍しくなく、シーズンイン直後のレースでは落車が頻発します。今回のプロトン講習会では「国営武蔵丘陵森林公園」のご理解とご協力により、一部コースを占有使用し講習会を実施しました。森林公園のサイクリングコースは道幅が3~5メートルと細く、さらには常にカーブが繰り返され、集団走行をするには少々神経を使うコースですが逆に制限された道幅での集団走行の技術向上には適しています。
■↑写真:1周17㎞ものサイクリングコースを有する『国営武蔵丘陵森林公園』のサイクリングコース。
技術⇒マナー⇒余裕で「自分の身は自分が守る」
■写真:コーナーが多いコース上を常に「3>2>1」のフォーメーションでグループ走行するトレーニング。
RTAを主宰するエキップアサダでは、これまで国内外のレースで多くの選手たちをサポートさせて頂きましたが、集団走行の未熟さによる下記の様な落車を見てきました:
・海外ロードレースのローリングスタートで転倒し遠征が終了。
・集団内での位置取りに苦戦し、結果に結びつかない。
・体力に余裕がなくなり前方不注意で転倒
・集団走行に慣れていても密集した激しい位置取り争いで弾かれ路面にたたきつけられる
実際のレースではレベルが上がり技術力が上がっても落車が減るという単純な傾向にはありません。初心者では、純粋な技術不足、国際レースでもマナーの悪さや注意不足、技術力の高いプロレースでさえ勝負のプレッシャーからミスが生じます。
本プロトン講習会では、『どんなレベルのレース、例えツール・ド・フランスであっても常に落車のリスクがある』事を大前提として、如何に自分を守り、より好成績を狙いやすい動きをするか?のノウハウを共有致しました。
講習会は座学+実走で構成。理論を学んだ上で実践し体得する。
走行会の前日に当たる12月13日にはオンラインにて「座学」プロトン講習会を実施し、翌日の実践をより深めるための理論を共有。具体的には下記スライドの様な注意点や集団の構造などを学ぶことから始まりました。
最後はローリングスタートを想定した50人の集団走行を体験
最後はプロトン講習会のゴールとなった50人の集団走行を体験し講習会を締めくくりました。選手一人一人が集団走行に対する意識と技術を高めてレースに参加してほしいと強く願っています。そして素晴らしいこのスポーツでの次世代タレント発掘においても、この競技の魅力や信用を高めて行く為にも、この手の講習をユース選手の必須科目として、各指導者の方々に受け入れられる必要があると思います。
実施にご協力を頂きました皆様へ深くお礼申し上げます
RTAロード・トゥ・ラヴニール
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