RTA協力イベント『中国サイクルグランプリ(10/29)』レポ

RTA協力イベント『中国サイクルグランプリ(10/29)』レポ

全国のタレント発掘事業やクラブチームの協力の元で若手育成を実施するRTAは、10月29日に広島自転車競技連盟が開催した伝統の「中国サイクルグランプリ」に協力参加。RTA代表の浅田がレーススターターを務めさせて頂くとともに、次世代のタレント発掘に向け、全ての種目に鋭い目を注いだ。

世界のプロロードレース界では華やかなチームプレイや駆け引きが繰り広げられているが、全てのプロ選手が共通して持つのは圧倒的な”自走力”。世界のジュニア&U23選手がプロへ上がれるか否か?を分けるのは、この自走力の有無しかない。実は「走り方や経験」は、プロに上がればおのずと身について来るため、プロチームはまずはあまりそこを重要視していないのが現実だ。
そこで「中国サイクルグランプリ」では、ロードレースのみならず自転車競技の根幹である”自走力”を測るための個人タイムトライアルを今年から開催している

実は本種目のU19以下部門(12.3㎞x1周)には1名しか参加者が無かったが、この種目こそが世界への扉を切り開くカギだ。一見軽視されがちな個人タイムトライアルだが、各チーム・競技関係者が熱い視線を注ぐこの種目をRTAでは引き続き重視して行く。

そして若者諸君には、まだまだ出場者が少なく表彰台に立つチャンス多い!?この種目に出場して輝かしい戦歴にして頂きたい!

 

個人TTは蔵田遥(広島)選手が優勝!も参加者は1名・・でも優勝は優勝だ!胸を張って戦歴に加えて欲しい。ちなみに蔵田選手が個人TTに出た理由は「(直後に開催の)ロードレースのウォームアップのため」だったそうだ。
個人TT走行中に写真を撮影する浅田顕RTA代表を妙に意識する蔵田選手。

個人TTのあとは、キッズからエリートのまでのバラエティに富んだカテゴリーが用意されたロードレースが開催された。その高校生の部(12.3㎞ x 7=86.1km )ではこの春のRTAユースキャンプin豊後大野(大分)に参加くださった桑原選手&福永選手の2名が逃げを打ち、最後は桑原選手が単独で逃げ切り優勝を決める。優勝者インタビューではRTA代表の浅田顕の前だったために気を遣った部分もあったはずですが、「浅田さんの前でいい所を見せられた」というプロ選手並みの空気を読み切ったコメントを披露。生き馬の目を抜く様な世界のロードレース界で渡ってゆけそうなたくましさを感じさせてくれた。

■『中国サイクルグランプリ』フルリザルト(PDFが開きます)

RTA代表の浅田顕は、本大会に関わらせて頂いた広島県自転車競技連盟様に感謝するとともに、『RTAユースキャンプin豊後大野(大分)に続き、広島県でもユースを大事にするRTA協力大会が開催されワクワクしている。RTAと云うプロジェクトが若手ロードレース選手のキャリアアップ・パスウェイ(プロへの道筋)として徐々に機能し始めている事が感じられた』とコメント。
RTAでは引き続き全国各地のロードレース大会との協業を進め、世界を目指す若手選手達が世界へ到達するための道筋を築いてゆきます。

高校生の部で逃げ切り優勝を果たした桑原悠(広島城北高校)選手。