次世代のロード選手へのロードマップを敷く「ロード・トゥ・ラヴニール」始動!

株式会社シクリズムジャポン(代表取締役:浅田 顕)が、世界のサイクルロードレースで活躍できる次世代の選手発掘・育成・強化を目的とした新プロジェクト、「ロード・トゥ・ラヴニール」(ROADTO L’AVENIR =略称RTA)を2023 年より開始。これにさきだちメディア向けの説明会が行われた。以下そのプロジェクトの概要とコメントを紹介しよう。

3つの重要規則と7つのアクションで世界へ

欧州と日本において、その流れの違いや難しさを語る浅田氏。若手の登竜門とされるレース「ツール・ド・ラヴニール」は「ロード・トゥ・ラヴニール」においても重要視する

代表取締役となる浅田氏は、国内ロードレーサーの世界的な現状において「2009年に2人のプロロードレーサーがシャンゼリゼにゴールし、ついに時代が来たかと思われたが、その後何年たっても彼らに続く選手が出てこない状況が続いています。国内では地域のチームリーグが盛り上がるなか、世界に向けてはその数や競技レベルで足りていないです」と評する。

「世界への正しいアプローチ方法、つまり『世界のプロ選手になるにはこうしたらいいという』というパスウェイを整備し、日本からプロ選手を出し続ける必要があります。その未来への道筋こそ今回のロード・トゥ・ラヴニールです」

そのロード・トゥ・ラヴニールは以下の3つの重要性(左側)と7つのアクション(右側)から成ると解説。

ロード・トゥ・ラヴニールの全容。3つの重要事項と7つのアクションにより、一連のロードマップとしてゴールを目指す

ひとつひとつの指針や、アクションは過去にもさまざまな形式で実行されてきたものの、一本化したシステムとして形態化したのはこれが初。PRやタレントの発掘や育成から始まり、キャンプやチーム育成、やがては国際大会での成績や評価を得て、欧州プロチームに選手を送り出すまでが一連の流れだ。

「実現しうる未来」がロード・トゥ・ラヴニール

2028年に向けての中期的見込み。「RTA4」のTT(タイムトライアル)定期テストでは世界とのレベル差を測る目的がある

ロード・トゥ・ラヴニールプロジェクトはまだ始まったばかりであり、数年後のゴール(中期的目標としては2028年に欧州のプロ契約選手輩出)を目指してのスタート地点に立った状態。浅田氏はこう語る。

目指すべきゴールを明確に設定。日本人選手や日本人スタッフを含めた「世界レベルの」プロチーム結成を目標とする

「最終的には一人の選手がプロとして欧州へ行けるかがすべてだが、今回のような世界標準を目指すプロジェクトにあたっては、選手個人だけでなく多くのコーチやトレーナー、スペシャリスト、スポンサーを必要としてるのも事実。来年に向け、広く人材を募っている状態でもあり、我々が実現しうる未来に向かってともに熱い気持ちをもって挑んでくれる人を待っています」

浅田氏から若きレーサーたちへのメッセージ

「世界で活躍する日本人選手を生み出す」という変わらぬ目標を掲げる浅田氏。本気で欧州プロを目指す若手を募集中だ

最後に浅田氏から、将来欧州プロを目指す若きレーサーに向けてメッセージをもらった。

「ロード・トゥ・ラヴニールは2023年から始まるプロジェクトで、10代の若手レーサーたちへ世界に挑戦する多くの機会とロードマップを提供していくものです。とくに7アクション内のユースキャンプでは1年に複数回ある挑戦や学びの機会として、全国の高校や大学、クラブチーム、個人まで含めた広い募集を行います。来年以降、親御さんを含めてどうかわれわれのプロジェクトに注目していただきたいです。いっしょに世界を目指しましょう」

問:株式会社シクリズムジャポン http://www.cyclisme-japon.net/